私の最期の女
ネットではSMを標榜してパートナーを募集することが出来る。恐る恐る打ち明けずとも、最初から嗜好を掲げて募集することが可能になったのだ。だからといってSMさえ出来ればそれで良いという訳にもいかない。SMが私のベースではあるがそれは必要条件であって、充分条件ではないからである。SM以外の面でも気に入らねば私は付き合わない。女を縛って責める以上どうしても心の内面にも触れることになる。嗜好はもちろんであるが気持ちの相性というのも結構重要である。何百人縛ったと豪語する縄師とは私は違うのだ。
それにこれほど充分に美しい女の魅力を備えているのだから、私などを相手にせずとも良さそうなものだが、私から離れないのも、何度か別れ話は出るのに別れないのも不思議だ。きっとSM以外の部分でも相当気が合うというか相性がよいのであろう。私は「愛」を語るのが苦手だし信用してこなかったが、この女には「愛」を感じることが出来るし、「愛」を捧げることが出来る。私から逃げない女はそうざらにはいない。これほど私を理解してくれる女はいない。私は幸運であった。
この女と巡り会えたのもネットのおかげであるし、SMのおかげでもある。この女以上に私の幻想を具現する女はいないだろう。そしてこの女以上に私が愛する女ももういない。この女が私の最期の女なのだ。
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| 鬼縄のつぶやき | 08:46 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑
やっぱり、SM物語の片思いは続きますね・・。
| 通りすがり | 2007/04/21 01:51 | URL | ≫ EDIT