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女性の「美」への憧憬

団鬼六の小説の世界の根底にあるものは、女性の「美」への憧憬であると私は思う。
けれども時代と共に、団鬼六好みの「美」は姿を消して行く。「和」から「洋」へとライフスタイルが移り変わり、白昼夢 (桃園文庫、1975年)に書かれているように、芦屋でも屋敷が取り壊され、集合住宅と化す。しかしもっとも変わってしまったのは『女性』なのかもしれない。

敗戦後、旧華族は暮らしに困り、『地獄の天使』(1982年)で元子爵夫人は詐欺をはたらき、貴婦人コンプレックスを持つ男達が、いとも簡単に騙される。だが今、果たしてこのように男性の憧れの対象となるような『令夫人』はいるのだろうか。だいいち、言葉使いも行儀も違いすぎる。

しかし全くいないかと言えばそうでもない。『令夫人』そのものではないが、その要素を含んだ女性は、少ないがいるのである。
私の女がまさにそうなのである。私はその女の外見と内面の「美」に憧れ、その『美』を際だたせる為に縛り責めるのである。まさに団鬼六の小説世界の具現である。

そしてそれは失われつつある「和」の美への憧憬でもある。
『蝋人形』(1976年)の、筒井社長の発言は、まさに鬼六のSM美学を代弁している。


『皮なんてものはね、毛唐を縛るのならいいだろうが、日本の女の肌には合わないよ。日本の女の真白な餅肌には麻縄が一番似合うんだ。猿轡だって豆絞りの日本手拭いが実に色っぽく女を引き立たせるものなんだよ。・・・・・・・・そこへいくと西洋の皮で出来た猿轡なんか成る程、完全に声を封じるために皮玉なんかがとりつけてあるけれど実用向きなだけで色気にとぼしいね。あれに色気を感じるなんて言う君はやっぱり変質者なんだよ』

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